利用者・ご家族の声
TOP > 利用者・ご家族の声
日赤鶯鳴荘の看取りについて
私の母は、平成12年7月、69歳の時に脳出血で倒れ、秋田県の脳血管センター、リハビリテーションセンター、雫石町の介護老人保健施設で過ごしました。そして、発症から1年後の平成13年8月から、ここ鶯鳴荘で22年間という長期の療養生活を送り、昨年11月、看取介護により92年の生涯を静かに閉じました。
69歳でついえたかもしれない命が、92歳まで在えることが出来ました。
看取りに関しては、平成30年に鶯鳴荘が現在の場所の新築移転をしたことを期に、看取りの介護を実施することになったので、家族で検討してほしいとの依頼がありました。 私たち家族としては、病気になって入院が必要となった場合はともかく、住み慣れた鶯鳴荘でゆっくりと障害を過ごして欲しいとの思いから、看取り介護をしてもらう事を決めました。 その後は、看取りに向かって、少しずつ、少しずつ穏やかに下がっていく体力、体調に合わせたお世話をして頂きました。
鶯鳴荘では園長をはじめ、看護師、ケアマネージャー,介護職員、生活相談員等のチームワークによって、常日頃から入所者の体調管理に目を配り、少しの変化も見逃さない、きめ細かな介護をして頂きました。
家族とすれば大変ありがたい、感謝、感謝というのが正直な気持ちです。
職員の方からは、食事の飲み込みがわるくなってきた。食事の量が半分くらいになった。顔にむくみが出てきたのでその対応策として〇〇や××を実施していきますなど、コロナ禍にあってもその都度、家族に状況説明の連絡をして頂きました。その後、食事を食べなくなった、尿を出せなくなきたなど看取りが近づいてきたのかなと思う時も一生懸命お世話をして頂き、残りの人生をゆっくり過ごせるよう、その場面の様子と今後予想される状況と対応策を連絡してもらいました。
私たちは、介護の関しては、全くの素人です。他の介護施設の話が話題になる事もあります。そうした話を聞くたびに、鶯鳴荘のスタッフは大変優秀であり、さすが日本赤十字社の職員であるとの思いを強くしておりました。
23年前、鶯鳴荘に入所を申し込んだことは大正解だった。間違いはなかった。申し込んでよかったと思っております。今後高齢化が一層進んでくる世の中ですけれども、鶯鳴荘のような看取り介護の必要性が益々高まってくるものと思います。
鶯鳴荘には、これからも入所者の皆さん寄り添ったお世話をして頂き、看取り介護の充実、発展に取り組んで頂くことを願います。 令和6年2月23日(金)